沖縄の覚悟

沖縄の覚悟

基地・経済・“独立”

  • 著者:来間泰男
  • 定価:3,520 円
  • ISBN:978-4-8188-2388-4
  • 判型:四六判
  • 頁:450頁
  • 刊行:2015年05月
  • ジャンル:社会・政治人文・社会

内容紹介

数々の沖縄経済振興策に翻弄されてきた沖縄。今や、その呪縛から抜け出し、自力で進む道を選びつつある沖縄。基地撤去・移設反対を前面に掲げ、安倍政権と対峙する沖縄。

目次

【第一部 沖縄経済論――基地と経済を中心に】

21世紀の入口で沖縄経済を考える
まやかしの北部振興策
沖縄サミット「経済黒書」
基地に頼らないやんばるの発展とは
回顧・沖縄国際海洋博覧会
鉄道導入を論ずる
沖縄振興特別措置は見直しを
「政治価格」としての軍用地料
山里永吉「ある基地の街の 歴史」
沖縄振興新法について
沖縄経済の現状と課題
復帰30年の沖縄経済
金融特区 は成功しない
沖縄――「常識」を見直す視点
基地撤去と経済発展の関係をどう考える か
大学に米軍ヘリが落ちた日
沖縄県の基地容認政策の犠牲者―ヘリ墜落の沖縄国際大学と宜野湾市―
軍用地料引き上げの経過と現在
米軍基地使用料は、誰が、いくら払っているのか
琉球独立論者の沖縄経済論批判
泡瀬干潟埋立の経済問題
95年転機の沖縄経済「振興策」
アメリカ軍基地の受益者たち
基地問題論争で見られる「沖縄経済は基地依存」の誤解
歴史で見る基地・経済・財政
復帰41年目に考える基地と経済
なぜ沖縄は県を挙げて基地移設に反対するようになったのか
近づく沖縄県知事選挙と沖縄経済

【第二部 沖縄経済論――書評】
基地返還反対の経済論(書評・牧野浩隆『再考沖縄経済』)
経済振興策への批判的対応(書評・高橋明善『沖縄の基地移設と地域振興』)
沖縄経済史を捉え得たか(書評:松 島泰勝著『沖縄島嶼経済史』)
「開発のかたちの差異」論(短評:原洋之介『北の大地・南の列島の「農」』)
“95年転機”の確認(書評・川瀬光義著『基地維持政策と財政』)

【第三部 琉球独立論】
琉球独立論者の皆さんに捧げる
沖縄経済の現実から「独立」を考える

【第四部 経済学は地域個性にどう向き合うべきか】
内田真人「沖縄らしさと市場原理」を読む
沖縄の「地域個性」と経済学