
評伝・日本の経済思想 3
後藤文夫
人格の統制から国家社会の統制へ
内容紹介
戦前期、既存の政党政治批判を軸に新日本同盟などを通じて新たな体制の構築を模索した内務官僚・後藤文夫。「新官僚」のリーダーが抱いた統制の思想と行動を読み解く。
目次
はしがき
第1章 日露戦後社会と内務官僚
第2章 地方官・警保局時代の経験と欧州留学
第3章 社会不安の増大と「新官僚」の行動
第4章 台湾総督府総務長官時代
第5章 「昭和恐慌」:「危機」の具体化
第6章 後藤農政と地方の組織化、統制
第7章 「選挙粛正運動」から「新体制運動」へ:「新官僚」の挫折
第8章 戦後日本における政党政治批判、国土開発、青年教育