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自治体DX推進とオープンデータの活用 

小樽商科大学叢書

自治体DX推進とオープンデータの活用 

  • 著者:木村泰知 
  • 定価:2,970 円
  • ISBN:978-4-8188-2605-2
  • 判型:A5判
  • 頁:288頁
  • 刊行:2022年03月
  • ジャンル:社会・政治人文・社会

内容紹介

自治体DX推進とオープンデータの活用に向け、ICTやAI技術、データ公開等のセキュリティや技術的課題、個人情報保護問題にどう取り組むべきか。法律学、政策学、情報工学の3つの観点から考察。

目次

はじめに
第1章 地方自治体におけるオープンデータの政策過程
 1 オープンデータ政策の発現と展開
 2 オープンデータ着手の契機
 3 情報公開制度との関係性
 4 官民データ活用推進基本法の影響
第2章 情報保障とオープンデータ
 1 情報保障に関する政策展開
 2 情報保障の基盤としてのオープンデータ
 3 新型コロナウイルス感染症に関わるオープンデータの利用と情報保障
 4 災害時におけるオープンデータ利用と情報保障
第3章 全国市区町村アンケート調査の結果からみるオープンデータ推進の現状と課題
 1 はじめに
 2 調査の概要
 3 調査の結果
 3.1 地方自治体における情報発信
 3.2 オープンデータの推進体制
 3.3 文書標準化に向けた自主的な取り組み
 4 おわりに
第4章 民主主義下における地方政治コーパス構築の
課題と可能性
 1 はじめに
 2 地方政治コーパス構築の意義
 3 全国市区町村調査から見える市区町村政治コーパス構築の可能性
 3.1 調査結果から確認される現状
  3.1.1 地方議会会議録のWEB公開の状況
  3.1.2 議員活動時の通称使用状況
  3.1.3 選挙結果のWEB公開と選挙公報の発行状況
 3.2 全国市区町村調査の結果から見えるもの
 4 地方政治コーパス構築に向けての提言
 4.1 オープンデータ推進と政治家IDナンバーの導入
 4.2 選挙公報制度の見直し
 4.3 懸念される「忘れられる権利」
第5章 オープンデータとしての地方議会会議録
 1 オープンデータとしての議会会議録
 2 地方議会会議録と地方議会議員
 2.1 会議録ウェブ公開の状況
 2.2 地方議会議員の概要
 3 会議録の収集とデータセットの構築
 3.1 議会会議録コーパスの収集と構築
 3.2 会議録の整理の考え方
 3.3 会議録の整理の流れ
  3.3.1 発言の抽出
  3.3.2 発言者の抽出
 3.4 発言者の名寄せ
  3.4.1 通称(かな表記)
  3.4.2 通称(芸名)
  3.4.3 旧字体(異体字)
  3.4.4 会議録の誤記
  3.4.5 外部知識源の誤記
第6章 地方議会会議録横断検索システム「ぎ~みる」
 1 「ぎ~みる」とは
 2 「ぎ~みる」の概要
 3 「ぎ~みる」の各機能
 3.1 全文検索
 3.2 KWIC検索
 3.3 マップ検索
 3.4 時系列検索
 3.5 クロス表検索
 4 使用実例
第7章 地方議会会議録コーパスの研究利用
 1 はじめに
 2 地方議会会議録の整文
 2.1 整文とは
 2.2 分析対象と調査方法
 2.3 整文基準に基づく整文例の分類
 2.4 レーベンシュタイン距離
 2.5 考察
 3 ことばに関する研究事例①:文末表現の出現分布
 3.1 分析対象データの概要
 3.2 フレーズ間の使用地域の相関
 3.3 文末表現の出現分布
 4 ことばに関する研究事例2:オノマトペ
 4.1 形態素解析によるオノマトペの抽出
 4.2 使用頻度の高いオノマトペ
 4.3 オノマトペ使用の地域差
 4.4 議会で使用されるオノマトペ
 5 その他の研究事例
第8章 議会活動の分析・可視化
 1 はじめに
 2 発言量に関する分析
 2.1 発言量の全体的傾向
 2.2 議員属性別の発言量比較
 2.3 議員別の発言量比較
 3 発言内容に関する分析①:議員属性による比較
 3.1 対数尤度比を利用した特徴語の抽出
 3.2 政治語彙度を利用した政治特徴語の選別
 3.3 政治特徴語の分析
 4 発言内容に関する分析②:都道府県・発言期間・議員による比較
 4.1 TF・IDFを利用した特徴語の抽出
 4.2 都道府県別の特徴語の比較
 4.3 発言期間別の特徴語の比較
 4.4 議員別の特徴語の比較
第9章 政治情報に関するAI技術
 1 AI技術の研究とは
 1.1 タスクとデータセット
 1.2 言葉を処理するAI技術の研究
 1.3 地方議会と議会の構造
 1.4 政治情報に関するタスク
 2 政治課題の抽出
 2.1 政治課題とは
 2.2 政治課題の主辞
 2.3 議会会議録を対象とした政治課題の抽出
 3 根拠をともなう意見の抽出
 3.1 根拠をともなう意見とは
 3.2 クラウドソーシングによるデータ作成
 4 Stance(立場)の分類
 4.1 政治家のStance(立場)とは
 4.2 議会だよりに記載されている賛否
 5 質問と答弁の対応関係を考慮した要約
 5.1 一括質問一括答弁の要約
 5.2 「都議会だより」の要約
 6 政治課題に関する議論
 6.1 背景・過程・結果
 6.2 法律に関する議論の過程と結果
 6.3 予算に関する議論の過程と結果
 7 まとめ
第10章 被災地の候補者は選挙で何を語ってきたのか:オープンデータとしての選挙公報を
利用した分析
 1 はじめに
 2 選挙公約に対する姿勢
 3 データと分析手法
 3.1 データ
 3.2 分析手法
 4 分析の結果
 5 本章のまとめ
第11章 ALPS処理水の海洋放出に対する日韓国民の心理:フレーミングを意識して
 1 はじめに
 1.1 菅内閣の判断と韓国政府の反応
 1.2 本章の目的と意義
 2 仮説
 3 実験デザイン
 4 結果
 4.1 分析の事前準備
 4.2 実験の結果
  4.2.1 群間で有意な違いは見られるのか
  4.2.2 どのような被験者がより情報の影響を受けるのか
 5 導き出される結論と議論

民主制下における情報公開・オープンデータ化と情報セキュリティとの交錯に関する研究
全国市区町村アンケート調査コードブック(N=832)