鈴木商店の経営破綻

鈴木商店の経営破綻

横浜正金銀行から見た一側面

内容紹介

今から百年前、日本経済に大きな波乱を捲き起こした巨大商社・鈴木商店。ベールに覆われた経営実態と破綻に至る経緯について、銀行資料を手掛かりに迫る。

目次

はじめに
第1章 冒険的拡大
   1.帝国興信所の調査書による鈴木商店の概況報告
   2.投機的な取引拡張
第2章 金融難の発覚
   1.大連における特産物取引の失敗と信用限度額設定
   2.鈴木商店による差し入れ担保の粉飾
   3.一九二〇年恐慌前後の状況とその後の債権圧縮整理
第3章 整理着手への逡巡
   1.石井定七商店破綻による金融動揺の影響
   2.大連での不正の再発
   3.神戸支店の検査
第4章 不良債権回収案の決定
   1.合名会社鈴木商店と株式会社鈴木商店の分立
   2.整理案の策定と台湾銀行救済問題
   3.震災後の整理案の確定
第5章 整理実行
   1.固定貸整理の実行
   2.高田商会破綻と金融不安
   3.整理勘定の増額と利下げ
第6章 経営破綻と回収
   1.整理回収期の鈴木商店
   2.破綻前夜――日本製粉問題と年末資金の逼迫
 3.鈴木商店の破綻と破綻後の整理
おわりに
あとがき
索  引