高崎経済大学産業研叢書
富岡製糸場と群馬の蚕糸業
内容紹介
2014年に世界遺産登録された富岡製糸場。日本の近代蚕糸業の興隆と衰退までを共にした産業遺産の軌跡と現況を、経済史や地域史、地域再生の視点などから明らかにする。
目次
Ⅰ 総論
第1章 日本蚕糸業と群馬 髙木 賢
第2章 日本蚕糸業研究の足跡 西野 寿章
Ⅱ 戦前の日本蚕糸業の展開と富岡製糸場
第3章 富岡製糸場の設立とその意義 今井 幹夫
第4章 和田英と『富岡日記』 山崎 益吉
第5章 近代世界市場における日本生糸 石井 寛治
第6章 原富岡製糸場の経営・技術革新 田中 修
第7章 群馬県組合製糸の器械化開始課程 小池 重喜
第8章 明治末期~昭和初期における製糸場の立地変化 佐藤 英人
第9章 製糸業における技術改良と群馬県の生産体制 今野 昌信
第10章 群馬県における養蚕業の展開 宮崎 俊弥
Ⅲ 戦後の日本蚕糸業と群馬県
第11章 群馬県の山村における養蚕衰退後の地域の対応と限界化問題 西野 寿章
Ⅳ 世界遺産登録と地域振興
第12章 富岡製糸場と絹産業遺産群 松浦 利隆
第13章 富岡製糸場の遺産を活かしたまちづくりとその課題 戸所 隆
第14章 蚕糸業政策の新展開と地域養蚕振興の課題 村山 元展
第15章 製糸工場の盛衰にみる産業考古学からのアプローチ 大島 登志彦