金融危機の理論と現実

ポスト・ケインジアン叢書 37

金融危機の理論と現実

ミンスキー・クライシスの解明

  • 著者:J.A.クレーゲル著/横川信治編・監訳
  • 定価:3,740 円
  • ISBN:978-4-8188-2299-3
  • 判型:A5判
  • 頁:232頁
  • 刊行:2013年12月
  • ジャンル:経済学経済

内容紹介

ポスト・ケインズ派の泰斗がミンスキーの金融不安定性仮説を金融自由化期・国際経済に拡張し、サブプライム危機など最近の金融危機について理論・実証の両面から分析する。

目次

序 章

第1章 金融脆弱性の生成における安全性のゆとり幅と推論の重み

第2章 本当に「それ」はまた起こった―アジアにおけるミンスキー・クライシス―

第3章 金融派生商品(デリバティブ)とグローバル資本フロー―アジアへの適用―

第4章 われわれは安定的な国際金融環境を創出することができるか―発展途上国への純資源移転を保証するために―

第5章 資本移動と国際不均衡―後発工業化発展途上国のキャッチアップの役割―

第6章 アメリカのサブプライム・モーゲージ市場の分析―ミンスキーの安全性のゆとり幅を用いて―

第7章 なぜ緊急援助は機能しないのか―新たな金融システムの設計か常態への復帰か―

第8章 サブプライム危機は金融規制改革のためのミンスキー・モーメントか