都市の公共と非公共

都市の公共と非公共

20世紀の日本と東アジア

  • 著者:高嶋修一・名武なつ紀編著
  • 定価:3,080 円
  • ISBN:978-4-8188-2294-8
  • 判型:四六判
  • 頁:284頁
  • 刊行:2013年10月
  • ジャンル:経済史・経営史経済

内容紹介

西洋統治下の中国都市社会、日本の都市におけるエスニック・マイノリティ、戦間期の東京における人々の経済活動等から公共的関係や非公共的関係の一定の役割を検証する。

目次

序 章 試論・都市の公共と非公共
    ──20世紀の日本および東アジア都市を手掛かりに── 高嶋 修一 
第1部 西洋統治下の中国都市社会
 第1章 ドイツ統治期の青島経済にみる「公共」と「非公共」
     ──山東農産品輸移出の流通を中心に── 浅田 進史 
 第2章 公衆衛生をめぐる都市の社会関係
     ──20世紀はじめ上海── 福士 由紀 
第2部 エスニック・マイノリティと日本
 第3章 近代大阪の都市形成と朝鮮人移民の構造化 岩佐 和幸 
第4章 戦後日本における公共性とその転回
    ──1970年代を起点とする川崎・在日朝鮮人の問いを中心に── 加藤 千香子 

第3部 東京にみる非公共
 第5章 近代日本における生存・生活と「都市小経営」
     ──戦間期東京市の中小商工業者を中心として── 谷本 雅之 
 第6章 食料品小売業における販売「合理化」の限界
     ──戦間期東京市の掛売・御用聞きに着目して── 満薗 勇 
終 章 都市経済史研究の現在
    ──「非公共」論によせて── 名武 なつ紀 
あとがき 小野塚 知二