新訂 日本のバブル

新訂 日本のバブル

内容紹介

バブルの生成とその崩壊の生々しい実態を通史的に検証。日本のバブル、平成不況─失われた20年─の教訓は何か。日本の経験が世界の現況に語りかけるものは何か。

目次

はしがき
第一章 プラザ戦略
1 戦後国際通貨体制の変容
  ブレトンウッズ体制の実質的崩壊
  石油危機とスタグフレーション
  レーガノミクスとたいがい不均衡の拡大
2 プラザ戦略 Ⅰ
  プラザ戦略への道
  プラザ会議
  束の間の平和
  円の暴走と逆介入
3 プラザ戦略 Ⅱ
  協調利下げ
  為替安定と内需拡大の取引
  ルーブル会議
  ドル暴落懸念
  ブラック・マンデー
4 プラザ戦略の誤算
  円高戦略の誤算
  内需拡大路線の誤算
第2章 株価のバブル
1 株価の急騰
  株価ブーム
  プラザ戦略下の株高
  株価の一時的調整
2 株価の暴騰
  強気相場
  バブルの絶頂
3 株バブルの原因
  金融政策の失敗
  金融自由化
  日本の過信
第3章 地価のバブル
1 地価の暴騰
  都心に始まった地価暴騰
  地価暴騰の波及
2 民活と土地投機
  土地神話
  土地投機の発生
  中曽根民活と国有地払い下げ
  民活とリゾート開発
3 地価暴騰と社会問題
  地上げ
  住宅価格の暴騰
第4章 バブルの崩壊
1 株価の暴落
  暴落の始まり
  五五年体制の崩壊
  金融危機の到来
  金融恐慌
  ゼロ金利政策
  ITバブル
  小泉改革
  一時的回復と世界恐慌の直撃
2 地価の暴落 
  東京から始まった地価の暴落
  土地投機の鎮静化
  金融危機の不良債権の増大
3 バブルの崩壊と原因
  バブルの必然的帰結
  BIS規制と総量規制
第5章 金融事件
1 イトマン事件
  二人の仕掛け人
  餌食となったイトマン
  住友銀行と富士銀行の責任
  破綻
2 イ・アイ・イ事件
  バブルの寵児
  二信組の暴走
3 銀行・証券不祥事
  富士銀行不正融資事件
  株価操縦事件
  損失補填事件
  総会屋事件
4 政・官の不祥事
  政治・行政の不祥事
  金融当局の不祥事
第六章 金融時期
1 中小金融機関の破綻
  東洋信用金庫等の破綻
  東京協和・安全使用組合の破綻
  金融機関の破綻連鎖
2 住専の破綻
  住専の変容
  処理の先送り  
  公的資金による処理
  住専処理の問題点
3 対症療法的破綻処理
  信組限定の処理スキーム
  誤った住専処理
第七章 平成金融恐慌 (一九九七年~九八年)
1 平成金融恐慌第一波 (九七年一一月~一二月)
 (1)北海道拓殖銀行の破綻
   不良債権処理の失敗
   市場が促した退場
 (2)山一証券の破綻
   教訓を生かせなかった山一
   ビックバンの洗礼
2 金融緊急処置
  公的資金による銀行処理方式
  早期是正処置と資本注入
3 平成金融恐慌第一波 (一九九八年一〇月~一二月)
 (1)日本長期信用銀行の破綻
  市場と政界から見放された長銀
  長銀処理の失敗
 (2)日本債券信用銀行の破綻
  「最後の」奉賀帳方式
  混迷のなかの破綻 
4 金融恐慌と金融債権
第8章 平成大不況
1 長期大不況
  デフレーションの進行
2 大型倒産の多発
  バブル企業の倒産
  連鎖倒産  
  第三セクターの破綻
3 バブルと平成恐慌
終章 バブルの教訓
1 プラザ戦略の教訓
  プラザ戦略の失敗  
  政府の失敗
  自立した国際協調の必要性
2 バブル期の金融政策の失敗
  遅れた金融引き締め
  「物価の安定」のドグマ
  金融政策の目標
  教訓が生かされなかった新日銀法
  日本銀行の矛盾
3 バブル処理の失敗
  バブルつぶしの失敗
  不良債権処理の失敗
  金融機関処理の失敗
主要参考文献
索引